No. 01
長崎での龍馬との再会——「敵」から「盟友」へ
1867年初頭、長崎で象二郎と龍馬は再会する。かつて象二郎は、龍馬を「脱藩者」として追う立場だった。龍馬も、象二郎を「師・東洋を殺した勤王党の敵」と見ていた。
だが、話してみると——。象二郎は龍馬の世界観の大きさに驚いた。貿易、海軍、新政府、議会政治——土佐藩の枠を超えた発想。
一方、龍馬は象二郎の実行力と政治的地位に目をつけた。自分の構想を実現するには、藩の後ろ盾が必要。象二郎はその鍵だった。
数日の話し合いで、二人は盟友になった。象二郎は龍馬の脱藩罪を事実上放免し、海援隊を土佐藩の公認組織とした。龍馬は象二郎を通じて、藩の後ろ盾を得た。
「利用し合う同志」。それが二人の関係の本質だったのかもしれない。
